ヤドカリ

 

こんにちは。

セルトです。

 

日本のことわざに「石の上にも三年」という言葉があります。

 

たとえ困難な事でも、3年続ければ成果が実るという古から伝わる知恵です。

筆者はこの言葉を念頭に、なぜ3年というスパンが大事なのかも確信を持てずまま、

気がつけば入社してから丸4年、いよいよ5年目に差しかかります。

 

「石の上にも3年」ということわざ、

実は(ご存知の方もいるかと思いますが、)

欧米にも似たような、解釈によっては真逆の意味を持つことわざに

“A rolling stone gathers no moss(転石苔むさず)”というものがあります。

おもしろい事にこのことわざ、

土地や文化が変われば全く違う意味を持つのです。

 

『同じ場所にとどまらない石には、苔も生えないことから。

本来はイギリスのことわざ「A rolling stone gathers no moss.」で、

イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」という意味で使われる。

アメリカでは「活動的にいつも動き回っている人は能力を錆びつかせない」という意味で用いられるが、

この違いは、イギリスは保守的、アメリカは改革的な考え方をするためである。

「転がる石に苔つかず」とも。(故事ことわざ辞典引用)』

 

日本の国歌の一節にも京都庭園の世界遺産にもあるように、

苔にはポジティブな一面があるため、

日本社会には前者の意味が一般的に当てはまる様に思いますが、

現代の目紛しく変化していくこのご時世、

もしかしたら後者の方が賢明な生き方なのかもしれません。

 

ちなみに冨嶽三十六景などの名画を残した葛飾北斎は、

90年間の生涯で93回も引越しを繰り返したと言います。

まさに米国流 転がる石のようなヤドカリ生活ですね。

 

大事なのは時間に関係なく、どれだけ自分が携わるコト/モノに

情熱をもって取り組めるかという事でしょうか。

 

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